フタを開けてみたら……実はこんなに大勢、不倫してた!
昨年に引き続き、不倫報道が活発化している。
よくもまあこれだけ不倫が発覚するかと呆れるほど、毎週のように新情報が続々出てくる昨今である。
昔から不倫報道は芸能ネタの定番であったが、昔と違うところは「不倫報道によって当事者が生きていけなくなるほど世間からディスられる」という部分だ。
一億総コメンテーター時代となった現代だからこその風潮である。
今も昔も、人は「不倫ネタ」が大好物だ。
小説のネタはもちろん、映画もドラマもマンガも「不倫」をテーマにしたものが多く存在する。
しかし最近では不倫の描かれ方も少々変わってきた。
今回は最近の代表的「不倫ドラマ」2本をご紹介し、現代の不倫事情を掘り下げてみよう。
よくもまあこれだけ不倫が発覚するかと呆れるほど、毎週のように新情報が続々出てくる昨今である。
昔から不倫報道は芸能ネタの定番であったが、昔と違うところは「不倫報道によって当事者が生きていけなくなるほど世間からディスられる」という部分だ。
一億総コメンテーター時代となった現代だからこその風潮である。
今も昔も、人は「不倫ネタ」が大好物だ。
小説のネタはもちろん、映画もドラマもマンガも「不倫」をテーマにしたものが多く存在する。
しかし最近では不倫の描かれ方も少々変わってきた。
今回は最近の代表的「不倫ドラマ」2本をご紹介し、現代の不倫事情を掘り下げてみよう。
主人公の開き直った態度が好感度アップに!「あなたのことはそれほど」
・まるで中学生の恋愛のよう。呆れるほど純粋な愛
今年の夏、もっとも話題になった不倫ドラマといえば「あなたのことはそれほど」ではないだろうか。
「2番目に好きになった」男性と結婚した主人公の美津は、中学時代に憧れていた同級生の有沢と再会し、初恋の気持ちが再熱して不倫関係となる。
既婚者同士の不倫ストーリーは主人公の美津が「ゲス過ぎる」「これほど悪びれずに不倫をすると逆に爽快」という美津のキャラクターや、美津の夫役である東出昌大の怪演が話題になった。
本作の主人公の美津は、頭の中が「お花畑」の女性であった。
本来、不倫関係であれば多少は後ろめたさを感じるところだが、本作の美津は夫への背徳感は一切感じず、ただ一途に有島を愛していた。
その様子はまるで中学生の恋愛のように、呆れるほど純粋である。
「2番目に好きになった」男性と結婚した主人公の美津は、中学時代に憧れていた同級生の有沢と再会し、初恋の気持ちが再熱して不倫関係となる。
既婚者同士の不倫ストーリーは主人公の美津が「ゲス過ぎる」「これほど悪びれずに不倫をすると逆に爽快」という美津のキャラクターや、美津の夫役である東出昌大の怪演が話題になった。
本作の主人公の美津は、頭の中が「お花畑」の女性であった。
本来、不倫関係であれば多少は後ろめたさを感じるところだが、本作の美津は夫への背徳感は一切感じず、ただ一途に有島を愛していた。
その様子はまるで中学生の恋愛のように、呆れるほど純粋である。
・現代の女性は逞しい。現代的な不倫劇
80年代に大ヒットした不倫ドラマ「金曜日の妻たちへ」のような、全体的にうっすらと霞みがかっているような不倫を描くのではなく、美津のような「よその夫と恋愛中」という女性を描くことは、実に現代的であると筆者は考える。
既婚女性は主婦が多かった80年代とは異なり、働く女性が格段に増えた現代は、仮に不倫が原因で離婚をしたとしてもどうにかすれば一人で生きていける。
現代の女性は、そんな逞しさを備えたからではないだろうか。
既婚女性は主婦が多かった80年代とは異なり、働く女性が格段に増えた現代は、仮に不倫が原因で離婚をしたとしてもどうにかすれば一人で生きていける。
現代の女性は、そんな逞しさを備えたからではないだろうか。
不倫っていけないこと!だけど……「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」大ヒットの理由は?
・昨今の不倫ドラマで異例の大ヒット作
昨今の不倫ドラマといってすぐに思い浮かぶのが「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」だという女性も多いだろう。
夫と二人暮しをしている主人公の紗和は、パート先で教師の北野と出会い、惹かれてゆく。
友人である裕福な専業主婦の利佳子の奔放な不倫生活を目の当たりにし、自分は彼女のようにはならないようにと自制をしていたけれど、「本気の不倫」へと足を踏み入れてしまう……という物語だ。
清純派女優の上戸彩が不倫妻を演じたことで話題を呼んだ本作は、「抱かれたい俳優」1位に輝いた斎藤工の出世作となり、映画化もされている。
夫と二人暮しをしている主人公の紗和は、パート先で教師の北野と出会い、惹かれてゆく。
友人である裕福な専業主婦の利佳子の奔放な不倫生活を目の当たりにし、自分は彼女のようにはならないようにと自制をしていたけれど、「本気の不倫」へと足を踏み入れてしまう……という物語だ。
清純派女優の上戸彩が不倫妻を演じたことで話題を呼んだ本作は、「抱かれたい俳優」1位に輝いた斎藤工の出世作となり、映画化もされている。
・当人同士にしか分からない歪みが生じたら
先述した「あなたのことはそれほど」と同様に、こちらも見ようによっては主人公の頭の中は「お花畑」である。
しかし本作が物議を醸し、話題作となった最大の理由は、それぞれのパートナーの存在にあるのでは、と筆者は考える。
紗和の夫はセックスレスで中性的な男性、北野の妻は大学の准教授で主婦としてのスキルは低く、北野の不倫が発覚した後で自殺未遂や虚無の妊娠報告をする。
それぞれの家庭に当人同士しか分からない歪みが生じ、その結果、他の異性に心を奪われてしまう。
もちろん世間的には順番が違うのだが、「不倫」という言葉だけで真っ向から否定する昨今で、紗和と北野の不倫に関して言えば「妻や夫があれじゃあ、仕方がない」と少なからず視聴者が感じていたからではないだろうか。
しかし本作が物議を醸し、話題作となった最大の理由は、それぞれのパートナーの存在にあるのでは、と筆者は考える。
紗和の夫はセックスレスで中性的な男性、北野の妻は大学の准教授で主婦としてのスキルは低く、北野の不倫が発覚した後で自殺未遂や虚無の妊娠報告をする。
それぞれの家庭に当人同士しか分からない歪みが生じ、その結果、他の異性に心を奪われてしまう。
もちろん世間的には順番が違うのだが、「不倫」という言葉だけで真っ向から否定する昨今で、紗和と北野の不倫に関して言えば「妻や夫があれじゃあ、仕方がない」と少なからず視聴者が感じていたからではないだろうか。
今も昔も「よそのお話」!
2本のテレビドラマを挙げて昨今の不倫事情を紐解いてみたが、昔も今も、共通して言えることは、「不倫は、しょせん他人事」である。
不倫は、いけない。
しかし「いけない」と言う権利があるのは当事者だけだ。
他人の不倫劇に首を突っ込んでいる暇があるのならば、自分の家庭を健やかな場に育てる方が建設的だと筆者は思う。
不倫は、いけない。
しかし「いけない」と言う権利があるのは当事者だけだ。
他人の不倫劇に首を突っ込んでいる暇があるのならば、自分の家庭を健やかな場に育てる方が建設的だと筆者は思う。