『10月』晴れ着と千歳飴――七五三と子どもの通過儀礼
十月も半ばを過ぎると、日本の神社の境内でよく目にする光景があります。三歳、五歳、七歳の子どもたちが、色鮮やかな着物や袴姿で、両親や祖父母に手を引かれて参拝する姿です。手には細長い袋。中には紅白に色づいた棒状の飴が入ってい…
十月も半ばを過ぎると、日本の神社の境内でよく目にする光景があります。三歳、五歳、七歳の子どもたちが、色鮮やかな着物や袴姿で、両親や祖父母に手を引かれて参拝する姿です。手には細長い袋。中には紅白に色づいた棒状の飴が入ってい…
十月に入り、朝晩の空気に少し冷たさが混じり始める頃、日本人はこの月を古い呼び名で「神無月(かんなづき / Kannazuki)」と呼びます。文字通りに読めば「神様のいない月」。全国の神様が留守にしてしまう、少し不思議な月…
9月下旬から10月上旬にかけて、日本の夜空にひときわ明るく大きな満月が昇る夜があります。旧暦八月十五日――「十五夜(じゅうごや / Juugoya)」、または「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ / Chuushuu n…
9月の第3月曜日、日本では「敬老の日(けいろうのひ / Keirou no Hi)」という国民の祝日を迎えます。2026年は9月21日(月)です。 高齢の家族や親戚を敬い、その長寿を祝う日として制定されたこの祝日は、いま…
9月下旬、日本の田舎道を歩くと、稲穂が黄金色に垂れる田んぼの畦(あぜ)に、燃えるような真紅の花が一斉に咲き揃う光景に出会います。彼岸花(ひがんばな / Higanbana)――別名を曼珠沙華(まんじゅしゃげ / Manj…
9月に入り、日本の夕暮れが少しずつ早くなる頃、住宅街の植え込みや公園の草むらから、涼やかな音色が聞こえ始めます。「リーンリーン」「チンチロリン」「コロコロリー」――秋の虫たちの声です。 日本人はこの音を「鳴き声」ではなく…
3月3日の桃の節句、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕は、多くの人が知っている日本の年中行事です。しかし、その延長線上にあるはずのもう一つの節句――9月9日の「重陽の節句(ちょうようのせっく / Chouyou no …
日本の夏に欠かせない甘味が「かき氷(かきごおり / Kakigouri)」です。氷の塊を専用の機械で薄く削り、色のついたシロップをかけて食べる、日本で最も古い冷菓の一つです。屋台、甘味処(かんみどころ)、カフェ、コンビニ…
毎年8月15日の正午、日本全国でサイレンが鳴り、テレビやラジオの放送が一斉に中断されます。1分間の黙祷の時間です。1945年8月15日正午、昭和天皇がラジオを通じて「終戦の詔書(しゅうせんのしょうしょ)」を放送し、日本が…
8月11日は「山の日(やまのひ / Yama no Hi)」です。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨として2016年に施行された、日本で最も新しい国民の祝日です。8月にはもともと祝日がなく、お盆休み(…