7月7日、日本の家庭や商業施設に笹竹が立てられ、色とりどりの短冊(たんざく / Tanzaku)が吊り下げられます。七夕(たなばた / Tanabata)は、織姫(おりひめ / Orihime=こと座のベガ)と彦星(ひこぼし / Hikoboshi=わし座のアルタイル)が年に一度だけ天の川を渡って会うことを許されるという中国の伝説「乞巧奠(きっこうでん / Kikkouden)」に由来する行事です。日本には奈良時代(8世紀)に伝わり、宮中行事として定着しました。
🎋 七夕飾りの意味
七夕飾りの中心は「短冊」です。五色(青・赤・黄・白・黒、現在は紫で代用されることが多い)の紙に願いごとを書き、笹竹に結びつけます。五色は中国の五行思想(木・火・土・金・水)に対応しています。
短冊のほかにも、笹竹にはさまざまな飾りが吊るされます。紙で作った着物の形の「紙衣(かみこ)」は裁縫の上達、「巾着(きんちゃく)」は金運、「網飾り(あみかざり)」は豊漁、「吹き流し(ふきながし)」は織姫の織り糸を象徴しています。日本の幼稚園や小学校では、7月に入ると子どもたちが七夕飾りを手作りする授業が行われます。
七夕は「節句(せっく / Sekku)」の一つです。日本には年に5つの節句があり、七夕は7月7日の「七夕の節句」にあたります。1月7日の人日(じんじつ)、3月3日の上巳(じょうし=ひな祭り)、5月5日の端午(たんご=こどもの日)、9月9日の重陽(ちょうよう)と合わせて「五節句」と呼ばれます。
七夕の体験ポイント
- 短冊を書く体験:7月上旬、商業施設や駅の構内に笹竹が設置され、誰でも短冊に願いを書いて吊るすことができます。短冊と筆ペンが無料で用意されていることがほとんどです。
- 七夕の食べ物:七夕に「そうめん」を食べる地域があります。細い麺を天の川や織姫の糸に見立てた習慣で、平安時代から続くとされています。
- 旧暦の七夕:新暦7月7日は日本の多くの地域で梅雨の最中にあたり、星空が見えないことが多いです。仙台七夕まつり(8月6日〜8日)など、旧暦に近い8月に開催される七夕祭りもあります。
🎆 湘南ひらつか七夕まつり(7月3日〜5日)
神奈川県平塚市で開催される「湘南ひらつか七夕まつり(しょうなんひらつかたなばたまつり / Shounan Hiratsuka Tanabata Matsuri)」は、日本三大七夕祭りの一つに数えられます。2026年は7月3日(金)から5日(日)の3日間開催されます。
JR平塚駅北口から続く「湘南スターモール」を中心に、大型の七夕飾りがアーケード商店街を埋め尽くします。飾りの大きさは最大で10メートルを超えるものもあり、企業やショッピングセンターが毎年趣向を凝らした飾りを制作します。
平塚の七夕まつりは戦後復興の象徴として1951年に始まりました。仙台七夕まつりを手本にしつつ、独自の発展を遂げています。商店街の飾りは通りの上から垂れ下がる形で設置されるため、飾りの下をくぐりながら歩く体験ができます。期間中は約300の屋台が並び、3日間で約150万人が訪れます。JR平塚駅から会場まで徒歩約5分、東京駅からJR東海道線で約60分です。